肌について学ぼう⑤~紫外線の影響とサンケア~

老化の原因の80%は紫外線と言われるほど肌に影響を与える紫外線。

紫外線を浴びると、皮膚の内部では活性酸素が発生し、細胞にダメージを与えます。さらにコラーゲン繊維やエラスチン繊維を分解する酵素の産生を促進し、肌の乾燥やシワたるみの原因となります。

⇒活性酸素についてこちらをご参考ください

紫外線の種類

太陽から放出される光の種類

  • ガンマ線
  • X線
  • 紫外線
  • 可視光線
  • 赤外線

その中でも紫外線はA波、B波、C波の3つにわかれています。

  • 紫外線A波(UV‐A)=長波長紫外線
  • 紫外線B波(UV‐B)=波長紫外線
  • 紫外線C波(UV‐C)=長波長紫外線

一番有害とされている紫外線C波と、紫外線B波の一部はオゾン層に吸収され、地表には届きません。

紫外線による肌への影響

UV‐A

  • 波長が長く真皮中層まで到達
  • 雲やガラス、窓を通りぬける
  • サンタン(肌の黒化)を起こし、真皮の繊維質を変性させる

UV‐B

  • 波長が短く表皮に作用
  • 雲や窓はほとんど通さない
  • サンタンを起こし、ときにはサンバーン(皮膚の炎症)となり細胞の遺伝子に傷がつく
  • 炎症が落ち着いた後にメラニンが生成され、シミの原因となる

サンバーン・・・日焼けで皮膚が赤くなる(UV-B) 紫外線を受けてから8~24時間でピークに。炎症は数日間続く

サンタン・・・日焼けで黒くなる(UV-A、UV-B) 紫外線を受けてから72時間後にメラニンの生成が始まり1ヶ月以上続くこともある。皮膚のターンオーバーとともに排泄されるが、残るとシミになる

 

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白より黒のほうが紫外線を吸収します。日傘は黒を選びましょう!

紫外線が強くなる時期と天候

UVの量は天気にも左右されます。曇りの日でも快晴のときと比べ50%以上のUVが降り注いでいます。曇りの日でも紫外線対策は必要です。

通年を通しての紫外線量は、4月~9月の梅雨時期を除いた時期に多くなります。

UV-Aは夏よりは少ないものの、冬でも一定量降り注いでいるため通年とおしての対策が必要となります。

紫外線は反射する

紫外線の特徴の1つとして、反射があげられます。上からの紫外線だけではなく、地面から反射する紫外線にも気を付けましょう。

  • 雪・・・80%
  • 砂浜・・・20%
  • アスファルト・・・10%
  • 水・・・10~20%
  • 土や草・・・10%以下

 

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雪の反射はなんと80%!!雪焼けで真っ黒になるのもうなずけますね!

サンケア指数(SPF・PA)

UVケア化粧品の、紫外線を防ぐ効果を表示したサンケア指数には、「SPF」「PA」の2種類があります。

SPF・・・Sun Protection Factorの略。UV-Bの防止効果を表す数値。サンバーンの時間を何倍まで延ばせるかの目安となる。
例)紫外線を浴びると20分で肌が赤くなる人がSPF30のUVケア化粧品を使うと、約10時間赤くなるのを防ぐことができる
20分×SPF30=600分=10時間
PA・・・prptection Grade of UV-Aの略。UV-Aの防止効果を表す数値。UVAPFの値を目安に「+」マークで表示される。
PAを塗った皮膚が黒くなる紫外線の量/PAを塗らない皮膚が黒くなる紫外線の量=UVAPF
効果の高さ UVAPF
PA+ 効果がある 2以上4未満
PA++ かなり効果がある 4以上8未満
PA+++ 非常に効果がある 8以上16未満
PA++++ きわめて高い効果がある 16以上
紫外線を防ぐのが重要とはいえ、常にサンケア指数が高いものを選べばよいということではありません。紫外線吸収剤は、人によっては肌に刺激となってしまうもの。
生活シーンに合わせ、その時に合った紫外線ケアをしましょう。
  • 通勤、散歩・・・SPF20 PA++
  • 長時間の屋外・・・SPF30 PA+++
  • 海や山でのレジャー・・・SPF50 PA++++
toto3
toto3
普段使用にはSPF20 PA++あれば安心ですね!